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      「 空飛ぶ円盤下絵Signals詩 (跋文)」

 

安藤 実香

 

 地球外知能とのコミュニケーションのために1960年にハンス・フロイデンタール氏によって定式化され設計された数学言語であるリンコスの数学的言語を使用し、リチャード・カーター氏により制作された詩「Signals」の使用許可を得て、書というフォーマットに落とし込んだ。地球のいかなる言語や文法を知らずしても理解しやすい言語である異星言語を用い、俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」から着想を得て制作した。俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」を眺めていると鶴だと思い空を見上げて見た先にあるものは、もしかしたら鶴ではなく空飛ぶ円盤ではないかという疑問が頭を過ぎる。我々の既成概念は思い込みの中で出来上がる。本当の所は分からないし、空飛ぶ円盤だったらいいな。と思う自分がいる。もしそうであれば人間以外の為につくられた書画やアートがあってもいいのではないか?自己利益ばかりを優先する人類や現在の営みを見た宇宙人は一体我々の事を何と思うのだろうか。 

 

Carter - Signals 25.png

 リチャード・カーター「Signals」

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